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2009年 第7回 新・冬の勉強会 報告

 2009年度 第7回「新・冬の勉強会」を、平成21年12月26日から27日に開催しました。今回のテーマは2つ。

  1. これからの音楽科教育がめざす子どもの姿
  2. 我が国や郷土の伝統音楽の指導
○アンケートから
  • 新学習指導要領の内容の日頃の疑問が解決でき、すっきりした。
  • シンポジウムや事例提案は、鑑賞の授業のあり方、年間計画のあり方を考えるよい機会となった。
  • 鑑賞指導で目指す子どもの姿、学習のプロセス、言語活動に求められている意味がよくわかった。
  • 我が国や郷土の伝統音楽を指導するときのポイントがよくわかった。
  • 長唄の演奏を近くで聴くことができたこと、体験できたことは、非常にありがたかった。

シンポジウムから
シンポジウムから

音楽講座「長唄」の演奏から
音楽講座「長唄」の演奏から

日時 平成21年12月26日~27日
会場 国立オリンピック記念青少年総合センター
スケジュール スケジュール

内容

Ⅰ 基調講演「新教育課程がめざすもの」

大熊信彦(文部科学省教科調査官)

 小・中・高等学校の関連が図られた新学習指導要領の内容から、その趣旨やポイントを授業に結びつく具体的な内容でお話くださいました。

Ⅱ シンポジウム「新教育課程を実現する指導内容と学習展開のポイント」

パネリスト:石井ゆき子(東京都荒川区立尾久第六小学校教諭)/勝山幸子(東京都東村山市立東村山第四中学校教諭)/佐藤日呂志(千葉県庁葛南教育事務所主任指導主事)/宮下俊也(奈良教育大学大学院准教授)
司会:萬司(北海道札幌市立真駒内中学校教諭)

 小・中学校の事例提案に続き、〈視点1〉鑑賞指導事項と〔共通事項〕の適切な関連、〈視点2〉各学校段階の連続性を意識した鑑賞指導事項の理解、についてディスカッションしていただきました。
 〈視点1〉では、指導内容を明確にするために〔共通事項〕をどのように焦点化して題材を構成していくかが話しの中心になりました。
 〈視点2〉では、中学校第2・3学年の「批評」につながる「言葉で表す」ことについて、小・中学校の連続性を意識した話し合いになりました。また、「批評」に関しては、そこに至る学習過程が重要であることも押さえられました。

Ⅲ 講演「鑑賞領域でめざす子どもの姿~価値や意味の創出と言語活動」

宮下俊也(奈良教育大学大学院准教授)

 これまでの鑑賞指導における問題点、音楽科で育成する学力は何か、鑑賞とは何か、鑑賞と言語活動の関係などについて、具体的な事象、実践例を通してお話しくださいました。

Ⅳ 実践提案「新学習指導要領を見据えた音楽授業」

吉川武彦(福島県福島市立笹谷小学校教諭)/関根幸子(群馬県高崎市立高松中学校教諭)

 小学校の提案では、身近に親しんできた「わらべうた」を活用して、箏を用いて1つひとつ音を見つけながら弾き、演奏したことを箏曲の鑑賞につなげて、我が国の音楽の特徴を感じ取る力をはぐくむ事例が提案されました。
 中学校の提案では、我が国の箏曲の特徴を味わい、アジア地域のコトと我が国の箏の共通点・相違点を感じ取ることから、音楽の多様性を感じ取る事例が提案されました。
 どちらの提案も、事例と新学習指導要領の内容との関わりが説明されたことにより、学習指導要領がめざす具体的な子どもの姿としてとらえることができました。

Ⅴ 講演「我が国や郷土の伝統音楽の指導から広がる多様な音楽観」

伊野義博(新潟大学教育学部教授)

 我が国の伝統音楽を〔共通事項〕から観ることによって、我が国の伝統音楽が固有にもっている特徴を明らかにし、そこから授業を展開するにあたって大切にしたいこと、気をつけたいポイントをお話ししてくださいました。

Ⅵ 音楽講座「我が国の伝統的な歌唱から『長唄』」

藤舎花帆(邦楽囃子)/今藤長一郎(長唄)/今藤政子(長唄)/杵屋弥宏次(長唄三味線)/柏要二郎(杵屋弥宏次)/望月太左彩(大鼓)/島村聖香(太鼓)

 総勢8名の講師によるレクチャーコンサートです。
 なじみのある7つの長唄各曲を、それぞれの曲の背景や、今回は特に唄の特徴、唄い方を演奏者が自ら解説をしながら、聴きどころの演奏をしていただきました。参加者とともに長唄の体験をはさみ、最後に、長唄「松の翁」をじっくり鑑賞していただきました。

 宮下俊也先生、伊野義博先生の講演内容、シンポジウムで提案された石井ゆきこ先生、勝山幸子先生の実践、我が国や郷土の伝統音楽の事例提案で提案された吉川武彦先生の実践は、季刊「音楽鑑賞教育」Vol.1に掲載しています。

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