ONKANウェブネット > 音鑑主催事業案内・報告 > 音鑑・夏の勉強会2019 報告
講習会名称 | 音鑑・夏の勉強会2019 「よりよい授業を求めて」 |
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開催期間 | 2019年8月17日(土)~18日(日)・19日(月) |
会場 | 松本記念音楽迎賓館(東京都世田谷区) |
教員免許状更新講習 | 選択領域12時間(17日~18日)・選択領域6時間(19日) 認定 |
1~2日目は、授業づくりの講義とグループ研修が主な内容です。1日目午前中の講義から始まり、午後から2日目にかけてはグループごとに研修しました。
講義では、2020年度から順次実施される新学習指導要領のポイントや、その指導と評価について確認しました。グループ研修では、楽曲分析を中心とした教材の検討をしたり、新学習指導要領に基づいた指導の組み立て方について講師と受講者で意見を交わし考えを深めたりしました。
研修内容 |
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講師 |
藤沢章彦 (東京女子体育大学講師/音鑑理事) 館 雅之 (神奈川県横浜市立つづきの丘小学校校長) 梅宮真里 (福島県福島市立吉井田小学校教諭) 河崎秋彦 (茨城県取手市立取手東小学校教諭) 安部文江 (長野県小諸市立小諸東中学校教諭) 長者久保希史子(青森県八戸市立北稜中学校教頭) |
(左)藤沢講師から、たくさんのメディアがあるが、
授業の中で効果的な方法で教材を提供することが大切であるとお話がありました。
(右)館講師の講義では、新学習指導要領のポイントを確認し、
評価については最新の情報を参照して共有しました。
小学校・中学校合同グループ 中心教材:「神田祭の音楽」「ねぶた祭の音楽」
〔共通事項〕を窓口に楽曲分析をします。
音楽を形づくっている要素を、「授業で取り扱いたい」「扱えたら扱う」
「扱う可能性は低いが考えられる」に分け、整理しています。
小学校グループ 中心教材:「トルコ行進曲」
「子どもたちが見いだす楽曲のよさやおもしろさは何か?」をグループで話し合いました。
小学校グループ 中心教材:「ちいさい秋みつけた」
学習内容に対して考えられる学習活動を考え整理しました。
中学校グループ 中心教材:「魔王」
各自が作成した指導案をグループ内で共有しました。
受講者それぞれの報告を聞くことで新たな視点が生まれ、
考えを深めることができました。
(左)研修報告会では、受講したグループ以外の研修内容も共有しました。
(右)「神田祭の音楽」の唱歌も体験しました。
3日目の音楽講座では能について学びました。 午前中の講義では、能の歴史、演目、狂言との関係、能面・装束・舞台、能の音楽についてお話しされました。「嫉妬のあまり骨と皮になったのが般若」など、思わず「へぇ~」と声が漏れてしまうようなお話しも聞くことができました。
午後のワークショップでは、謡と鼓の体験、能の基本動作の体験をしました。『羽衣』より「東遊びの数々に~」の部分の小鼓と謡の体験をし、最後は小鼓と唱歌で合わせることもできました。
研修内容 |
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講師 |
藤沢章彦 (東京女子体育大学講師/音鑑理事) 小早川修 (シテ方観世流能楽師) 曽和伊喜夫(小鼓方幸流) |
(左)貴重な能面や楽器を見せてもらいました。
(右)小鼓の「チ」「ポ」「プ」3つの音の打ち方を教えてもらいましたが、
なかなか思ったような音色は出せません。
(左)扇子を持って基本的な動きをやってみます。
体の内側を意識して動かないと、能の動きにならないことがわかりました。
(右)「見た目は簡単そうなのになかなかよい音が出ず、持つ手も疲れてきて、
とても難しい奥深いものだということがわかりました。」(受講者感想)