ONKANウェブネット > 音鑑主催事業案内・報告 > 平成28年 音鑑・夏の勉強会2016 報告
8月19日から21日の3日間の日程で、東京・二子玉川の松本記念音楽迎賓館で、「音鑑・夏の勉強会2016」が行われました。
体験型の研修会として、1日目の音楽講座は「我が国や諸外国の伝統的な音楽」について講義で学び、ワークショップでは〈朝鮮半島の音楽〉〈アフリカの打楽器〉〈日本・東南アジアの竹の楽器〉を実際に体験しました。2日目・3日目は主にグループ毎に研修を行い、さまざまな音源を聴き比べ、ねらいに適した教材を選ぶ方法、〔共通事項〕を窓口にした楽曲分析の方法、指導の流れの考え方や評価の方法などを、講師のアドバイスのもと深めていきました。
研修テーマ | よりよい授業を求めて |
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開催期間 | 平成28年8月19日(金)~21日(日) |
会場 | 松本記念音楽迎賓館 |
スケジュール | スケジュール![]() |
受講者数 | 小学校・中学校教諭など53名 |
講師 (敬称略) |
全体講師:藤沢章彦(文教大学講師、財団理事・研究主管) 講師:
加藤富美子(東京音楽大学教授)
李 明姫 (韓国重要無形文化財第23号伽倻琴併唱履修者、李明姫国楽院代表) 李 昌燮 (一般社団法人民族音樂院代表理事、サムルノリ・韓国打楽器奏者) 飯田茂樹 (東京学芸大学非常勤講師、NPO法人日本インドネシア・バリ教育文化協会理事長) 館 雅之 (神奈川県横浜市立高田東小学校長) 梅宮真里 (福島大学附属小学校教諭) 熊倉佐和子(東京都練馬区立関町北小学校主幹教諭) 萬 司 (北海道札幌市立澄川中学校主幹教諭) |
音楽科教育の視点から「これからの学校教育と我が国の音楽・諸外国の音楽」「我が国の音楽・諸外国の音楽の多様性・共通性・独自性」について学び、授業での取り扱い方について考えました。
講師:加藤富美子
〈カヤグムとチャンゴ〉〈アフリカの打楽器〉〈トガトン、バリンビン、こきりこ〉などの体験を通して、その地域の音楽の特徴や背景についての理解を深めました。初めて実物を見る楽器の、音の大きさに驚いたり、演奏の仕方に驚いたりと、楽しく学びました。
講師:
カヤグム:李 明姫
チャンゴ:李 昌燮
アフリカの打楽器:飯田茂樹
日本・東南アジアの竹の楽器:加藤富美子
当財団発行の「これからの鑑賞の授業2」をテキストに、鑑賞領域の指導内容と評価、〔共通事項〕を窓口にした楽曲分析の実際、子どもたちに具体的な支援を行う手立て(チェック&フォローアップ)について研修しました。
講師:館 雅之
グループに別れ、教材研究や、題材の指導計画の作成を中心に、鑑賞の授業の組立て方を研修しました。
講師:
小学校A:梅宮真里
小学校B:熊倉佐和子
中学校 :萬 司
グループ | 学年 | 研修内容 | 中心教材 |
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小学校A | 中学年 |
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『白鳥』(サン=サーンス作曲) |
小学校B | 高学年 |
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『威風堂々』(エルガー作曲) |
中学校 |
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『アランフェス協奏曲』 (ロドリーゴ作曲) |
各グループから、それぞれのグループ研修の概要が報告され、全体講師の藤沢先生が2日間の研修内容をまとめ、その後もう一度グループに分かれて振り返りをしました。
講師:藤沢章彦