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渋谷区立幼稚園・小学校教育研究会音楽研究部

 このページは、「2004年度 第38回 論文・作文募集」《研究助成の部》に入選され、2年間の助成研究に取り組まれた渋谷区立幼稚園・小学校教育研究会音楽研究部の特設ページです。

入選研究テーマ 音楽を豊かに感じ、表現や鑑賞をすることを楽しみ、かかわりの中で自らを高めようとする子どもの育成
~「鑑賞の能力」をどのように育てたらよいか~
研究団体 渋谷区立幼稚園・小学校教育研究会音楽研究部

助成研究発表会報告

日時 2007年1月25日(木) 13:30~17:00
会場 東京都渋谷区立広尾小学校
主催 渋谷区立幼稚園・小学校教育研究会音楽研究部
共催 財団法人音楽鑑賞教育振興会
後援 渋谷区教育委員会/東京都小学校音楽教育研究会

 2007年1月25日、2004年度論文・作文募集《研究助成の部》入選の渋谷区立幼稚園・小学校教育研究会音楽研究部による研究成果の発表会が開催されました。風の強い寒い日ではありましたが、愛知・千葉・東京・神奈川などの先生方、およそ130名の方々がご参会くださいました。また保護者や地域の方々も多く参観されました。

時程

発表内容
全校音楽表現活動 渋谷区立広尾小学校全校児童

合唱奏「よろこびの歌」
 全校児童が、ベートーヴェンの第九交響曲第4楽章から『よろこびの歌』を、全員で合唱し、鍵盤ハーモニカ、リコーダーなどによる全員合奏でオープニングを飾りました。

公開授業(1) 「和声の移り変わりを感じて」 渋谷区立広尾小学校第5学年

 「旋律に合う和声を聴き分けることができるようにする。」「Ⅰ、Ⅳ、Ⅴの中から旋律に合う和音を予想しながら選択し、演奏を通して確認できるようにする。」という題材の目標を目指して、当日は、金管アンサンブルの生演奏を聴くことによって旋律と和声の調和を感じ取る活動がありました。子どもたちは、真剣に金管アンサンブルの演奏を聴き、旋律に合う和声、合わない和声など、感じたことを積極的に意見交換していました。

公開授業(2) 「もう一つのふしを楽しもう」 渋谷区立長谷戸小学校第4学年

 「主旋律に対して感じの違うもう一つの旋律を聴き分けることができるようにする。」「2つの旋律が一体となる音楽のおもしろさを感じ取りながら、それらを表現に生かせるようにする。」という題材の目標を目指して、この時間は、副次的な旋律が加わると、音楽がどのように変わるか、その感じを友だちとかかわり合いながら積極的に感じ取っていました。

研究発表

 研究主題については、社会環境が激しい今日、渋谷区の児童の実態、地域・保護者の要請などから、情意面と能力面のバランスのとれた人間を育成することが重要と考え設定した。そして、これを実現するために、研究の視点を3つ設定した。

視点(1) 表現と鑑賞の関連(表現と鑑賞が常に関連しあっている音楽活動の工夫)
視点(2) 音楽を特徴付けている要素(何をどのように感じたらよいのかを明確にした学習展開)
視点(3) 音楽や人とのかかわり(音楽とのかかわりの中で、他人に耳を傾けたり、意見交換したりして自らを高め、学習を深めていく活動の工夫)

 この3つの視点を中心に、検証授業などの実践例を用いて具体的に説明がされました。

指導講評 川池聰 (音鑑研究事業主管)

 「研究の3つの視点」については、その内容がよく表れている研究発表であったと話され、その上で、もう一度これらの視点についてその重要性を話されました。

視点(1)「表現と鑑賞の関連」:何を関連させるのか。歌ったり、聴いたりという活動ではなく、その活動で何を身に付けさせるのか、その内容で関連をさせることが重要である。
視点(2)「音楽を特徴付けている要素」:視点(1)に関わって、歌ったり、音楽を聴いたりすることはどういうことか。その活動の中で指導した音程感、リズム感…そういうものが子どもの中に残っていくことが重要である。
視点(3)「音楽や人とのかかわり」:音楽を好きにさせるには、音楽との関わりはもちろんのこと、子どもと教師との関わりも大切。音楽を通して人間を育てることを忘れてはならない。

 まとめとして、この3つの視点をさらに発展させていくことが大切であり、その研究過程として、「考える」→「やってみる」→「子どもがこう変わりました」 これが表れている研究発表だった、と締めくくられました。

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