ONKANウェブネット > 新型コロナウイルス感染拡大防止のための学校休校期間の学習支援 > 雅楽「越天楽」に使われている楽器
この動画には音声解説がついていません。各楽器の説明は以下を参考にしてください。
「しょう」。笙は主に和音を演奏します。ハーモニカのようなリードをもつ竹の管を合わせた楽器で、吹いても吸っても音が出る仕組みになっています。
はじめに「一本吹き」で一つずつの音を聴いてみましょう。(奏法:一本吹)
次に和音を奏でる「あいたけ」。(奏法:合竹を含む一本吹)
では楽器を組み立てる様子をみてみましょう。(笙の組立て:無音)全部で17本の竹の管のうち、15本の根元にはリードがつけられていて、吹き口のついた匏(ほう)という器に差し込みます。リードは息に含まれる水分により音が狂ったり濁ったりすることがあるので、演奏者は脇に火鉢を置いて楽器を暖め、水分をとり除きます。
音の高さは管の長さではなく、管の途中にある切れ込みの位置によって決まります。指孔を押さえると、その音が鳴る仕組みになっています。
すべての管を差し込んだ後、ばらばらにならないように「帯」をはめて完成です。
「ひちりき」。篳篥は、主に旋律を受けもつ、長さおよそ18cmの竹でできた縦笛です。
楕円形をした指の孔は、表側に7つ、裏側に2つ開いています。
アシの茎でできたダブルリードで音を出します。
「りゅうてき」。篳篥とともに主に旋律を演奏する横笛です。
長さおよそ40cm。7つの指孔をもち、1つの指孔で半音くらいを吹き分けられます。
「びわ」。雅楽では、琵琶は旋律ではなく主に分散和音などで強い拍を示します。
楽琵琶ともいう大型の琵琶で、「ばち」は他の琵琶と違い、先が丸みを帯びています。
「そう」。一定の形による分散和音を弾き、琵琶と一緒に拍の流れをはっきりさせる役割をもちます。
「かっこ」。演奏の速度や終わりの合図を受けもち、演奏者は指揮の役割をします。
「たいこ」。直径およそ55cmの釣り太鼓で曲の流れのまとまりを示す役割をします。
「しょうこ」。雅楽の楽器ではただひとつ金属でできていて、曲のまとまりの区切りに打たれます。